田口高校の魅力に迫る

田口高校の魅力に迫る

田口高校ってどんな高校?

愛知県立田口高等学校は愛知県北設楽郡設楽町清崎にある公立高校です。

田口高校までは愛知県豊橋市や豊田市の市街地から車で約70分。
公共交通機関でのアクセスは、JR飯田線・本長篠駅よりバスで約40分の田口バス停で降り、徒歩5分です。
全校生徒は約70名で、2022年4月の入学生徒数は、普通科11名・林業科15名の合計26名でした。

歴史は古く、1941年に田口農林学校として設立されました。
設立当初から、林業を主眼とした実業学校を目指しており、現在に至ります。普通科と林業科という2つの科で構成され、それぞれ個性豊かなカリキュラムを備えています。

田口高校は、大学や専門学校への進学カリキュラムはもちろん、林業科では、自然環境のフィールドワークの実施や、加工設備やドローンに触れて林業のプロ育成といったコースも選べます。

それでは、田口高校にはどんな魅力があるのか、一緒に見ていきましょう。

最先端な林業科がアツい!

田口高校は林業を学ぶためにある高校だと思っていました。

しかし、実態は単に林業を学ぶだけではなく、実践的な学習に加え、最新テクノロジーを駆使しております。

さらに、危険物取扱者免状などの資格取得の機会もあり、プロフェッショナル人材の育成に力を入れています。

林業科でドローンの操縦を学べることは意外に思われるかもしれません。

実は、林業科2年生向けに、「スマート林業担い手育成事業」の一環で、ドローンを使って森林を調査する実技講座が行われています。

また、林業科の製材実習では日本にある高校4校でしか導入されていない製材設備を使います。
一見、木材の切断だけを行う設備に見えますが、実際は寸法を揃えるなど精密な操作をすることが出来ます。
プロの仕事人さながらです。
まさに、教材やカリュラムが即戦力となる人材を育てています。

ドローンの学習だけでも珍しいですが、加えて、「森林クラフト」と「施設園芸」という2つの学校独自の科目があります。
「森林クラフト」では、よく加工に使われる木材ではなく、枝などの使われない資源に価値を見出して、加工品を作るそうです。
単に木材の知識だけでなく、資源の有効利用の根源たるSDGs教育も含まれていると言ってもいいのではないでしょうか。

普通科も個性的!?

普通科は、普通コースと自然探究コースの2種類から選べます。

普通コースはその名の通り、国語・英語・数学といった一般的な高校生が学ぶ教科科目が中心です。
選択できる科目は多数あり、個人の意思を尊重したカリキュラムを選ぶことができます。

自然探究コースでは、普通科に比べて理数科目の比率が高いです。
3年生の時点で、「環境課題研究」というコース独自の科目を受けます。
地元である奥三河の自然・環境をテーマに、自然観察の基礎的知識を学ぶとともに、課題解決能力を高めることを目指しているようです。

進路はどうなの?

田口高校は林業に注力している高校ですが、卒業生はどのような進路を歩むのでしょうか?
みなさんもきっと気になっていると思います。
実は、大学・短大進学がおよそ半分くらい占めているのです。

林業科の生徒は、林業へ即戦力となるべく人材の育成という側面もありますが、大学や専門学校へ進学する生徒もいます。
学校で培ったノウハウは、関連する大学の学部や学科で十分効力を発揮します。
もちろん、そのまま林業や関連する職業に就職する生徒もおり、田口高校は生徒の個性を尊重した進路選びができる環境です。
普通科の生徒は、大学や専門学校への進路を重視した傾向にあります。
特に、自然探究コースでは、自然環境をテーマとした授業科目が多く、フィールドワークもあります。学習カリキュラムや生徒の意向により、理系の大学への進学も可能です。

自宅から通えるの?

確かに、住所だけ見ると通学が大変な学校かもしれません。

しかし、田口高校には「清和寮」という学生寮があります。
遠方に住む生徒でも田口高校に通うことができます。

寮生活の生徒は、金曜日の下校時に自宅に戻り、月曜日に自宅から登校します。
休日は家族と一緒に過ごせる時間が確保できます。

また、公共交通機関で通学する場合、設楽町の通学費補助制度を利用することができます。(https://www.town.shitara.lg.jp/soshiki/5/1158.html

生徒や先生の声

それでは、生徒や先生は田口高校に対してどんな印象を抱いているでしょうか。

生徒からは、次のような声が挙がっています。

「わからないことを実験することで、新たな発見ができます」

「単なる座学ではなく、自らの課題を発表する機会があって実践的です」

「先生の指導が手厚くて、寮では夜の学習時間にも様子を見に来てくれました」

「わからないことを聞きやすいので、先生が親身で身近な存在に感じます」

先生からは、次のような声が挙がっています。

「生徒が少人数なので、目が届きやすく、一人ひとりに寄り添うことができます。」

「入学当初、不安な生徒もいたけれど、地道に努力することで卒業する頃には自信にあふれ見違えていた」

親元を離れての寮生活となると、当然不安なこともあるでしょう。
しかし、生徒と先生との信頼関係があってこそ、卒業する頃には見違えた成長が期待できるに違いありません。

さあ、田口高校へ入学しよう

入学試験の方法は次の3通りあります。

  • 連携型選抜 – 北設楽郡内中学校のみ対象
  • 推薦選抜 – 中学校からの推薦と面接
  • 一般選抜 – 学力テスト(愛知県公立高校一律)と面接

どの学科やコースも個性的な田口高校です。
学生寮があるので、遠方の生徒でも安心して通学できますね。
少しでもやってみたいと思ったことがあればチャレンジしてみてはいかがでしょうか。